皆さんこんにちは
福岡県小郡市にある平岡栄養士専門学校です
今回は、栄養士校2年生の実習「臨床栄養学実習」についてお伝えします
臨床栄養学実習では、様々な疾病の食事療法について、適する献立を学び、注意点や、制限がある中で満足できるメニューにするための工夫などを学びます
今回は、なかでも「脂質異常症」に対する脂質コントロール食の実習をご紹介します
脂質異常症の食事は、脂肪分の多い肉類や脂肪分の多い乳製品を控え、植物油、魚介類などの良質な脂質を使用します
また、食物繊維を多く摂る、糖質を摂り過ぎないなどの注意も必要です
今回のメニューは、鮭のエスカベッシュ、きんぴらごぼう、海藻の胡麻和えの3品です
早速、作っている様子を見ていきましょう
まずは、鮭のエスカベッシュ
オリーブオイルを使い、味付けには砂糖を使わずに、さっぱりと仕上げています
▲鮭は、塩、こしょうして、オリーブオイルで焼きます
▲野菜類をさいの目切りし、調味料と一緒に温めます。きゅうりは、色が落ちるので、最後に加えます
▲鮭に調味料と合わせた野菜をのせて、しばらく味を馴染ませます
次に、きんぴらごぼうです
食物繊維たっぷりのごぼうを使用し、薄味でも満足できるよう、一味唐辛子の辛みで味に変化をつけています
▲ごぼうと人参は、細く千切りします。丁寧に、同じ太さになるよう切っていきます
▲油を使わずに炒め、減塩醤油などで味付けし、一味唐辛子で辛みのアクセントを加えます
最後は、海藻の胡麻和え
海藻は食物繊維が多く、良質な油を含む胡麻を使って和えます
▲もやしの根は丁寧に取り除きます
▲胡麻は、ねりごまを使って、濃厚な味わいに仕上げます
最後は、お待ちかねの試食です
▲美味しくいただきました!!
脂質や砂糖などを控えているメニューでしたが、「美味しかった」、「思ったより満足できる献立だった」などの感想も挙げられていました
このように、制限のある場合でも美味しく召し上がっていただける食事を提供するのが栄養士の役割です
これからも、「調理もできる栄養士」を目指して、しっかり学んでいきましょう